<都ライト実行委員会>
「暮らしの灯り」をコンセプトに、上京区西陣地域に佇む町家のライトアップ及び併設イベントの実施を通して、町家の保全活動を行う学生団体。今年度は約15名の大学生が集まり、地域の方々とのつながりを大切にしながらまちと町家の魅力を伝えている。
<大黒町町内会>
当団体の活動拠点の1つである、浄福寺通大黒町における町内会。お宅やお店でのライトアップのみならず、イベント開催時の地域内での広報など、さまざまな面で都ライトにご協力いただいている。
<上七軒匠会>
当団体の活動拠点の1つである、上七軒に集結する複数の店舗による商店会。地域における都ライトの紹介や、イベント本番でのオリジナル行燈の設置など、多角的な力添えをいただいている。
京都市上京区/浄福寺通大黒町・上七軒通
昨年度の事業後に実施した地域の方へ向けたアンケートでは、イベントを通して色々な世代が集い、さらに深い横のつながりを築くことができるとより良いのではないかという声を頂戴した。また、管轄区役所の方との意見交換の際、地域の未来を担う子どもたちを対象としたイベントを企画してほしいという意見もいただいていた。そこで、子どもから大人まで地域内外の幅広い世代の方々にまちの魅力を味わっていただき、学生と地域とのつながりを絶やさず強化していくことを目的として事業を実施した。
今年度は「人の輪が魅せる町家の光」をテーマとして掲げ、事業を行った。昨年度までは新型コロナウイルスの流行に伴う事業規模の縮小により、ライトアップのみの開催となっていた。しかし、今回は「西陣魅力マップ」の配布及び写真ラリーなど来場者が実際に体験できるような企画や、洋菓子店とのコラボスイーツや地域の飲食店の商品の販売、地域産業を象徴するロボットの展示など、多くの方々の協力をいただきながら併設イベントも実施した。さらに、地域の保育所の児童たちとの牛乳パックを使用した行燈の作成及び本番での展示や、町家や西陣を連想させる音を用いて制作した楽曲の再生などの新たな取組も行った。従来のイベントの在り方を取り戻すと同時に新たな都ライトの形を創り上げ、地域の賑わいを再興する第一歩となることを目指している。
<学生にとって>
今年度の実行委員にとって併設イベントを含めた大規模な事業への取り組みは初めての経験であった。企画を進めるにあたり、地域の多くの方々の協力をいただけたことや、様々な方との関わりを持つことのできる喜びを得られた。今後は「暮らしの灯り」というコンセプトを守りつつも独自の工夫を凝らしたライトアップを計画するなど、新たな試みも行いながら地域との交流の輪を深めていきたい。
<地域にとって>
昨年度と比較して来場者数が約2倍にも増加し、さらなる地域の活気が見られた。中でも子どもの来場数が増え、幅広い年齢層の方々に町家や西陣地域に対して興味を持っていただけた。地域と学生とのつながりの強化や魅力の発信継続といった面でも、ライトアップ及び併設イベントの実施は今後も有意義であると考えられる。
<学生・地域の声>
・以前から都ライトを知って下さっている方に加え、広報において力を入れていたSNSの投稿を見た方も多く来場いただき、地域内外の人とのつながりを感じられた。
・今後は北野天満宮のライトアップイベントの開催時期に合わせて事業を実施すれば、さらなる集客アップにつながり、より一層豊かな賑わいを創出できるのではないか。
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都ライト実行委員会事務局
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