<駅ナカアートプロジェクト実行委員会>
京都市交通局が主催して毎年行っている駅ナカアートプロジェクトに参加する大学のうち、街や市民とコラボして、さらに盛り上げていこうと集まったチームである。
<京都市交通局>
京都市営地下鉄を運営する京都市交通局から駅構内を借り、壁面などに展示を行った。
京都市北区・京都市東山区・京都市右京区・京都市左京区・京都市中京区/市内各駅
大谷大学(北大路駅、鞍馬口駅)、京都芸術大学(東山駅)、京都工芸繊維大学(松ヶ崎駅)京都市立芸術大学(二条城前駅)、京都精華大学(国際会館駅)、嵯峨美術大学(太秦天神川駅)
京都市営地下鉄は、市民の大事な足でありながら膨大な赤字を抱えており、運賃の値上げなど市民の心が離れつつある。地下鉄駅構内という公共空間において、装飾で明るくするだけでなく、市民に愛される公共空間として認識してもらえるよう、展示を通じて駅とまちのつながりを感じ、まちの起点として、駅の存在を改めて認識してもらえるような取り組みとする。
地下鉄駅構内を装飾で明るく、さらには市民に愛される公共空間となるように、展示場所の空間特性や要素を考え、作品を見た人がどのようなことを感じ、どのような気持ちになってもらいたいか、展示を通じて私たちに何ができるのかを考えて展示を行った。展示作品が通行人にいたずらされることを、あえて意図した作品もあった。
<学生にとって>
普段は利用していながら気にもとめなかったが、地下鉄の通路の壁がこんなに埃で汚れていたことに、展示前の毎年恒例の展示場所の清掃時に気づいた。それ以降、作品周辺のゴミが気になるようになった。実は自分も公共空間に無関心だった。
<地域にとって>
展示している作品のはがれを直している時に、通りかかった老夫婦が展示をみて「昔の市電かぁ」と懐かしそうに会話が始まった。自分たちが壁一枚でも展示というアクションを起こすことが大事。
<学生・地域の声>
・展示場所を貸してもらっている立場なのに駅員さんに「ありがとう」と言ってもらえました。
・昨年より展示規模がスケールダウンしていた駅では、「今年はこれで終わりなのか」と残念そうな声をいただいた。
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