京都市全域で登録
⾼齢者の熱中症は住宅内での発⽣が半数以上であるが、予防策としての住宅内の温熱環境改善には、冷房の他、⽇射熱の遮蔽や通風の促進など⽐較的簡便に実現できるものもある。今回の研究は「⾼齢者の住まいの夏期温熱環境の実態」「⽇よけシェードの効果」「取組による居住者の意識・⾏動の変化」の3 点を明らかにするものである。
京都府内の有料⽼⼈ホーム⼊居者の協⼒を得て、京都府⽴⼤学地域貢献型特別研究(ACTR)として、「住まいにおける暑さと健康についてのアンケート調査」を実施した。さらに10 軒の住宅で⽇よけシェードを設置、設置前後の室内温熱環境の測定、ヒアリング調査を実施した。
熱中症への関心は95%と⾼く、関心がある⼈は温度計を確認する頻度が⾼いこと、カーテン・ブラインド以外の⽇射遮蔽対策は⼗分に⾏われていないことがわかった。また、シェードを設置すると、室温が低下するとともに、体感的にも涼しく感じることがわかった。「⾒た目が良くない」等の改善意⾒もあったが、今回の調査が啓発となり、居住者の意識や⾏動に変化をもたらした。
クリックで写真が入れ替わります
⽣命環境学部環境⼼理⾏動学(建築環境⼯学)研究室
TEL:075-703-5426関連Webサイト(外部サイトにアクセスします)
http://d.hatena.ne.jp/matsu-blog/20170619/1497862837 http://mat-lab5.com/?cat=18