大谷大学社会学部コミュニティデザイン学科の学生が中心の団体。
京都市北区中川学区で活動を続けてきた。住民の方とのサロン活動、地域の魅力の情報発信、(福)菊鉾会ヒーローズ(以下ヒーローズ)と協力し、現地に自生するお茶を使ったビールの製造販売などを行っている。私たちは、2015年から過疎高齢化の進む中川地域で地域づくり活動に関わっている。これまで、すべての住民の暮らしの実態調査、敬老会、夏祭りなどの地域イベントの共催、参加をしてきた。また、中川には多くの魅力がある一方、買い物や交通、福祉面で課題が山積している。そこで、課題解決に取り組むため、健康ふれあいクラブへの参加に加え、「まんま茶」を使用した「京都・中川まんまビーア!」の製造・販売をヒーローズと共に始めた。現在は、地域の方との定期的な交流に加え、商品を通じた中川への交流人口を増やし、共に中川の未来を創ることが目的だ。
京都市北区/中川学区
中川が抱える課題を知り、地域の方々と協働で何ができるか考え、交流人口や関係人口を増やすことを最終目的としてきた。今年度は原点に立ち返り、中川の暮らしとまんま茶についての知識を深め、それを中川の住民の方々に共有し、魅力を再発見することを目的としている。
私たちは中川学区での活動を2015年より開始した。中川学区は少子高齢化が進んだ地域であり、高齢住民の方々が地形的にも、自身の身体的にも厳しい環境で日々過ごされている。非常に切実な問題の数々により、地域の方々は疲弊され活気がないという状況になっていた。元々北山杉の産地であった中川学区だが、その高齢化の進行によって伝統的な林業の継承は難しくなりつつある。そこで地域の住民が元気になれる取り組みを行おうと、社会福祉協議会や住民の方々は中国から伝来された「まんま茶」の復活プロジェクトを開始された。私たちもプロジェクトに参加させていただき、中川学区の住民の方々・社会福祉協議会の方々にご協力いただき、さらにヒーローズの方々の力をお借りして「京都・中川まんまビーア!」というクラフトビールの製造・広報を行っている。
今年度は、「中川の暮らしとまんま茶についての知識を深める」というテーマで活動した。毎年行っているビール作りではお茶摘み、販売・宣伝を行っている。今年度は新しく中川を知るために北山杉について学んだり、まんま茶にゆかりのある高山寺に見学に行ったりした。学生が学んだことを地域の方に伝え魅力を再発見してもらうことを目標にしている。
また、毎月1回地域の高齢者サロン、中川健康ふれあいクラブに参加させていただいている。ここでは季節のイベント啓発活動や学生企画など毎月さまざまな企画を行っており、サロンの最後には体操も行っている。
<学生にとって>
この活動を通して、中川の住民の方とのコミュニケーションはもちろん、関わっている全ての方とコミュニケーションを取ることでコミュニケーションの重要性を感じた。
<地域にとって>
活動を続けることで、地域の魅力を再発見したという声をよく聞く。また、茶葉の苗木の栽培に協力してくださる方や、茶葉の収穫場所を提供してくださる方もおり、以前よりも活動に積極的に関わってくださる方が増えている。
<学生・地域の声>
・フィールドワークで、自分で見て、聞くことによってより深い知識を得ることができた。(学生)
・お茶摘み作業を通して、子供の時にも同じ作業をしていたため、昔の事を思い出すきっかけになった。(中川住民)
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大谷大学地域連携室
TEL:075-411-8015