京都府与謝野町下山田
与謝野町では「見る桜」の植樹に加えて「食べる桜」を立ち上げ,町内の荒廃農地を利用した「桜の葉」の栽培を目指すこととした。食用の葉については,明確な品質が求められるが,無農薬栽培であれば一層付加価値が高まる。そこで,高品質な桜の葉が無農薬でも栽培可能な条件の検討を行った。
幹を高さ50cmで切断した後に再生してくる葉について,毎月一回葉を採取,毎月2回葉を採取,放置区の3処理区を設けそれぞれで葉のサイズ,品質,枚数を測定し,比較した。現地の草刈りは地元の人に協力してもらった。
1個体あたりの葉の収穫枚数は放置区,毎月一回採取区,毎月二回採取区でそれぞれ123,81,40枚で,そのうち商品になる葉の枚数は,14(12%),45(56%),25枚(61%)という結果が得られた。商品になる葉を大量に収穫するには,毎月一回採取区が適していた。
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森林科学科
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