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学まちコラボ
2019年度

事業名東九条・記憶の地図づくり

テーマ
文化
大学名
京都大学
実施団体
京都大学田路研究室東九条まちづくりチーム

●実施団体の紹介

〈京都大学田路研究室東九条まちづくりチーム〉
地域の住民・関係者との協議による地域の未来像の検討を主としながら、地域の歴史に関する聞き取りや、これからのまちづくりに関わる勉強会などの提案を並行しておこなっている。
〈京都市地域・多文化交流ネットワークサロン〉
東九条地域の歴史的背景をふまえて、多様な来歴をもつ人々が、交流・共生していくための社会福祉事業を担っている。また、当該地域の歴史等の調査もおこなっている。
〈東九条まちづくり勉強会〉
東九条地域におけるこれからのまちづくりに関する議論を深めるため、地域住民及び地域関係者と共に、現在の地域課題や地域の歴史に関して定期的に勉強会を開催している。

●活動場所

京都市南区

●活動目的・背景

現在、東九条地域では若者とアートを基軸としたまちづくりが推進され、大きく変わろうとしている。一方で、これまでの地域の歴史のうえに町の未来が構想される必要もあり、昔を知る語り部たちは少なくなり、街の記憶を記録していくという課題も急務となっている。本事業の目的は、過去の街の様子をヒアリングして地図に記録し、地域の未来像の土台とすることにある。

●取組概要

厳しくも活気の溢れていた1960年代の地域の地図を作成し、それを用いて地域住民や関係者から建物の様子や生活の様子、思い出の場所などのヒアリングをおこない、街の記憶をアーカイブ化した。また、聞き取り等を参考に、地域の記憶としてのエピソードをちりばめ、当時の街の様子や生活が想起できるような立体化・イラスト化した地図を作成した。

●成果・今後の課題

〈学生にとって〉
東九条を対象に地域研究を並行しておこなっているが、地図づくりを通じて、これまで研究では零れ落ちてしまいがちな、個人的な話や卑近な話であっても地図としてなら形にしていくことができたことに大きな意義を感じている。
〈地域にとって〉
これまで、地域では聞き取り調査が実施され、報告集としてまとめられてきた。地図づくりを通して、これまで言葉によって語られてきた歴史が街の姿とともに思い浮かべられるようになった。
〈学生・地域の声〉
・一人の方からの話の中にもさまざまなエピソードがあり、これからも聞き取りを継続していきたいと感じました。
・子どもたちにもわかりやすく地域の歴史を伝えやすい地図になったと思う。

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本取組に関するお問い合わせ先

京都大学田路研究室東九条まちづくりチーム