京都市右京区京北宇津地域の宝(自然、人、技術、伝統、歴史など)さがしを通じた地域の活性化をめざす活動を行う大学サークルである。京北宇津地域で活動を始めたのは2013年のことであり、活動は13年目となる。これまで、(1)地域の宝の発掘と共有及び問題点の整理(宇津マップの作成など)、(2)地域の子ども向けイベント(子ども写真教室、子どもフェスタなど)、(3)地域と大学の交流イベント(宇津夏祭り、宇津秋祭りなど)、(4)地域の伝統行事の継承(宇津の里音頭保存会への参画など)、(5)いっぷく家宇津移住促進チームとの協働(移住促進看板の設置など)などに取り組んできた。2024年度より京都精華大学に京都外国語大学が加わり、活動はインカレ的になった。
京都市右京区京北宇津地域、宇津ふれあい会館、旧宇津小学校、旧宇津保育所、いっぷく家宇津、上桂川、宇津塾(拠点空き家)、宇津塾前の畑(休耕地を開墾したもの)、京北ハブ
【背景】宇津地域は豊かな自然と歴史・文化に恵まれながら、過疎化が急速に進行しており、小学校は廃校、保育園は廃園、農協も廃業に至るなど、わが国の中山間地域社会が抱える課題が顕著に見られる。空き家、休耕地も急増しており、宇津地域内8地区のうち、半数程度において、65歳人口が50%以上を占める状態となっている。
【目的】本事業では宇津地域の活性化に向け関係人口を増やすこと、宇津地域に住む人たちに対して関係人口としての学生の関わる機会を拡大・新規創出すること、宇津に産業を創出すること、それらを通して宇津の将来をともに考える場をつくることを目的にする。具体的には、これまでの実績を活用し、大学生及び留学生が地域の活動に参加する足がかりを創出する。昨年度に継続して、宇津の資源を活用した産業の創出に取り組む。また、大学や地域の発案で行う行事やイベント、ヒアリングなどを通じて、地域の人たちと大学生・留学生の協働で地域と関係人口のニーズを把握し、地域の将来を共に考え、継続的な取り組みの方法を提案する。
1.関係人口の創出と拡大
下記の協働事業の機会を利用し、その都度広く参加者を募っている。
2.地域の将来につながる協働事業
・子どもフェスタ(8月3日)
・宇津夏祭り納涼の集い(8月15日)
・子ども写真教室(11月29日)
・地域伝承の紙芝居創作(5月から活動開始。年度内に完成予定)
3.地域の未利用資源の発掘と活用
空き家と畑については週末に訪問し整備も進めながら利活用してきた。
4.産業の創出
・あばさん漬け(5月に白瓜の定植、夏に収穫・あばさん漬け工程開始、その他の用途の開発、年間を通じてマーケティングとブランディングに取り組む)
・夏季限定かき氷ショップ(8月21日)京都外国語大学安田ゼミのメンバーを中心に実際に栃本河川公園にて出店した。
・交通ニーズ調査(7月26日)
・「ニッポンフードシフトフェス」(2026年1月10日、農林水産省主催)のイベントに出展、あばさん漬けや畑での活動をアピールした。
5.宇津地域住民との協働の機会の拡大・新規創出
・グランドゴルフへのプレイヤーおよびスコアラーとしての学生の参加(6月9日)
・「宇津大学」(12月13日)京都精華大学国際文化学部吉永隆記氏(歴史専攻)を講師に迎え、宇津から発見された古文書の解読と解説の講義を行い、広く地域の方々の参加を求めた。
6.活動内容の発信
京北宇津宝さがし会ホームページ(活動のたびに発信)
宇津なんでも情報、いっぷく家宇津通信(いずれもほぼ毎月1回発行)
政策研究交流会(12月14日)への参加
<学生にとって>
●成果
新入メンバーも増え、活動の幅が広がった。これまでの子ども向けイベントなどの継続はもちろん、新しく、地域の歴史を題材にした紙芝居の制作、地域の古文書を解説する宇津大学、これまでの卒業生を集めた大同窓会など、これまでに取り組んでいなかった活動に取り組めた。
●課題
畑が本格的に運用されるようになり、植える野菜も増えたが、基本的に週末の訪問であり、収穫時期や定植の時期を逃してしまうことがあった。来年度は畑の担当者を定め、定植と収穫についてのスケジュールを1年を通じてきちんと把握できるようにする。
さらに今年度は新しい活動が増えたが、そのことによる効果(地域の方々の関心の広がり、メンバーの多様な関りなど)を実感したので、来年度にはどのように新たな活動の範囲を広げるかが課題である。
<地域にとって>
●成果
グランドゴルフや朝市など、継続開催が危ぶまれていた行事も、大学生の参加をもって今後も継続的に開催できる見通しが立った。
<学生・地域の声>
●学生の声
・宝さがし会に参加してくれるメンバーが少しずつ増え、イベントの企画・準備・指揮などを複数の学生で協力して取り組むことができて良かった。
毎年開催している宝さがし会主催イベントを今年も無事開催することができて良かった。
・昨年度に続き活動に参加しました。活動によって多くの方と知り合うことができました。来年度も参加して多くの方と交流をしたいと思います
・イベントが中止になり残念に思ってくれる人が宝さがし会のメンバー以外にもいてくれて嬉しかった。これからも宇津にまた行きたいと思ってくれる人を増やしていきたい。
・この1年間、様々なイベントや地域の行事に関わりました。そこで出会った方々に伝えてもらった宇津の魅力を、活動を通じて自分も伝えられたらと思います。
・地域の方々と多くの時間を共有する中で、宇津地域をもっと盛り上げていきたいと強く感じました。まずは実際に話してみること、関わってみることが大切だと実感しました。
●地域の声
・年間を通してイベントをしていただいていることで回を重ねるごとに子どもたちと学生さんたちとの信頼関係がしっかり出来て、安心して楽しむ子どもたちの姿にいつもありがたく思っています。
・過疎化がすすみ、活力を失いかけていた宇津地域を、学生さんの若い力と感性、そして長年にわたる寄り添った地道な活動により支えていただき、今日があることに感謝しています。
・地域の活性化のために、無くてはならない存在ですので、引き続き活動を期待しています。




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京都精華大学広報グループ
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