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2019/6/12(水)

「学まち連携大学」促進事業レポートVol.2【京都橘大学】看護学科「看護お助け隊」

「学まち連携大学」促進事業は、大学・短期大学や学生の力を地域の活性化の取組に活かす上で、地域との協働活動がゼミ単位や学生グループの取組だけではなく、大学・短期大学の組織的な取組へとつなげていく支援事業です。ここでは、事業の最終年度を迎えた各大学の取組状況をレポートしていきます。
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【Vol.2 京都橘大学
京都橘大学では、各学科の特色を活かし、地域との連携事業を「7つの教育プログラム」として展開しています。今回はそのうち、「高齢者・地域住民の健康増進」の取組から、2019年6月1日に実施された「看護お助け隊」をご紹介します。

1.看護学部 看護学科「看護お助け隊」

看護学科は、2005年4月に、京都の4年制私立大学初の看護系学部として開設されました。2014年度に、京都市及び醍醐中山団地町内連合会、京都橘大学の三者による地域活性化に寄与する取り組みを目的とした連携協定締結以降、醍醐中山団地を拠点に多角的な連携が展開されており、看護学科では「看護お助け隊」の他にも、団地住民を対象とした「たちばな健康相談」において学生がボランティアで参加し、団地は地域から学ぶ貴重な場となっています。

また、醍醐中山団地は京都橘大学の地域連携活動の主要な拠点のひとつになっています。京都市から団地内の居室の無償提供を受け、地域住民を対象としたセミナーなどの各種取組が行える多目的ルームや、週1回担当教員が駐在する事務室を開設するほか、日本人学生と外国人留学生が共同生活を送る「国際シェアルーム」を置くなど、公営住宅を対象とした団地活性化事業としては全国初の取組として注目されています。

「看護お助け隊」は、団地住人の「生活の困りごと」について学生が事前に学習し、実際に住人のお宅に訪問して依頼のあった支援作業(網戸張替え、高所の掃除、大型ごみの搬出など)をする実習プログラムです。この日は91名の学生が参加し、約30世帯を訪問支援しました。30℃を超す気温の中、学生たちは汗を流しながら懸命に作業に励みます。

「看護お助け隊」は、「人によりそう看護」を学んで欲しいという学部モットーから取り組まれています。日頃あまり接する機会の少ない高齢者や、子どもたちとのコミュニケーションを図る機会ともなり、また、様々な状況の家庭を訪問することで、学生の経験値を高めます。看護職者は通常、病院や施設内で患者に接しますが、患者は病院の外ではどのような環境で、どのような生活を送っているのかということにまで想いを馳せられる、高いコミュニケーション能力を有した看護職者の養成を目指しています。


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